うちのsashimiちゃん。
約9ヶ月になりました。
愛情たっぷりに、あまりにもご飯を与えすぎたせいか
かなり大きく成長しました。
 
最初はこんなに小さかったのに。
それでも、かわいいところや、いたずや好きで、甘えん坊なところは全く変わっていないけれど(^^)
 
私が田舎生活を送っている間は、もちろんステファンが面倒を見ていて
ステファンも仕事の関係でメルボルンを離れている今は
アダムという私と同じくらいの年齢のイギリス人が面倒を見てくれています。
sashimiは夜寝るときには必ず私たちのベッドで一緒に寝ます。
なぜかいつも私の足のそばかつ、ベッドの端で。
 
ステファンがアダムにsashimiの様子を聞いたら、いつもと同じ様に、アダムのベッドの端っこで寝てるとのこと。
人のことが大好きで、甘えちゃんなsashimiは誰に対しても一緒。
すごくsashimiに逢いたくなりました。
 
あとちょっとで田舎生活も終わり!
メルボルンに戻ったら、思う存分sashimiと戯れたい!!!
断然犬派だった私はsashimiを飼い始めてからねこのかわいさの虜になりました。
 
カナダにいる高校時代の友達が
「カナダに来てから人生が180度ってくらい変わった。(周りの)人によってこんなに自分の人生って変わるもんなんだ」と言っていた。
私の人生も、オーストラリアに来てからどんどん変わり始めている気がする。
今の私も、オーストラリアでの日々も、人生も気に入ってる。
 
ホストのリチャードがいつも「オーストラリアでの1年を終えて国に帰った時には、もう前と同じ人ではないんだよ。違う人になってるの。」と言うように
今までの生活を離れて、違う国に来て、全く違う環境で生きていくことは、自分自身にもたくさんの変化があるってことだもんね。
新しい人達との関係の中で、新しいことを目にする中で、自然と自分の中に新しい想いや考えが生まれてくるもの。
 
それは別に海外に出た時にだけ起こることじゃなくて
私にしてみれば、釧路を離れた時、横浜の大学に通った時、働き始めた時、新しい環境になる度に、いつもそこには新しい自分がいる気がする。
でも芯の部分はきっとずっとずっと小さい頃から変わっていなくて、私はただ一人の私で、私のイメージではただ私の"幅"が広がっているだけ。
「海外に行った」っていうと、"一大事"のように聞こえるだけ。
 
この前、大好きな友達に手紙を書いた時に
「オーストラリアに来てから私の考えもたくさん変わりました。でもそれを人に伝えた時に「ちょっと海外にいるからって」と思われたらいやだなと思っています。オーストラリアに来たことや、今の私をマイナスに思ってほしくないという想いがすごく強いです。」なんてことを書きました。
 
その友達はそんなこと言う人ではないし、私の周りにはそんな意地悪な人はいないんだけれど
オーストラリアに来てからの多くの変化に、自分自身でもびっくりすることもあって(もちろん今の私にとっては心地いい変化なんだけれど)
しばらく逢っていない大切な人たちのこと考える度に「今の私も好きでいてほしいな」なんて思ったりしてるんです。
 
久しぶりに大学時代の先輩と連絡取った時
「ブログ見てるよー。海外生活楽しんでるみたいだね」と言ってくれたり
同期が「田舎生活楽しんでるみたいで何より。でも無理すんなよ。相変わらず神田でお待ちしております」って言ってくれたことがうれしかった。
日本に一時帰国する時には、たくさんの人に逢って、今の私を見てもらいたいなと思った。
 
きっとみんな「なんだ1年海外にいても案外変わってないじゃん。前のまんま。」と思うはず!
中身だけじゃなくて、見た目だってちょっと顔が丸くなったくらいなんだから笑
 
映画の話続きになってしまいますが…。
夕食後フレンチガールのアキ(彼女のイラストレーターとしての名前)が、「ハヤオミヤザキの新作の予告見た?」とうれしそうに聞いてきました。
新作とはもちろんつい先日、日本で公開された『風立ちぬ』です。
「まだ見てないなら、一緒に見よう!そしてなんて言ってるのか翻訳して!」と。
 
たった4分の予告。
何も難しい話はないのだけれど、全然うまく翻訳できず申し訳なくなってしまいました。
自分の英語がなんだか後退している気分にも。(本当はそんなことないんだけれど)
すごく悔しかったので、ここを離れるまでにもう一度、もっとましな翻訳をして彼女に伝えようと思います。
 
映画のレヴューで「この時代の歴史を事前に知ってから観た方がより楽しめる」と言っている人がいました。
『風立ちぬ』は、1920年代の日本での話。
予告には「1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのが辛い時代だった。」の一文が。
学生時代、社会の授業好きだったわりには、大震災が「関東大震災」だということくらいしか覚えていない私なので
レヴューのアドバイス通り、観る前に必ずこの時代の歴史を勉強しようと思います。
 
日本人以外にこの映画のストリートを伝えるのにも、歴史背景を私自身が理解している方が
もっと簡単にわかりやすく伝えられるよう気もしますしね。
 
この映画がベルリン映画祭に出品されることになったことや、ポニョを超えた好調なスタートだといニュースを目にしました。
宮崎駿の"遺言"だと言われていたりもして…。
今年の日本映画祭での上演希望作品、その2ですね笑
 
メルボルンでは◯◯フェスティバルが本当に多い!
前にこのブログでも日本映画祭を紹介しましたが
その他にもコメディフェスティバルとか、音楽祭とか毎月のように何かが催されています。
昨日から始まったのが、メルボルン国際映画祭。
1952年から始まった映画祭で、最も古い映画祭のひとつだそうです。
世界70の国や地域から300近い作品が集められました。
日本映画も8本公開される予定で、大目玉はなんといっても今年のカンヌで審査員特別賞を受賞した『そして父になる』だと思います。
なんたって、日本でも公開前の作品ですもんね。英題は『As Father As Son』
 
この映画がカンヌで賞を取ったとか、ちぃにーちゃん(私は福山雅治をいまだにこう呼ぶのが好きなんです笑)が泣いたとか
そんなニュースを読むたびに「今年の日本映画祭でぜひ公開してほしい!」と思っていたんです。
そしたら、このタイミングでメルボルンで公開されることに。
国際映画祭のホームページの作品リストで見つけた時はすっごくうれしくなりました。
公開日程は明日と30日の2日間あるんですが、30日分はほぼ完売。
きっとたくさんの人が私と同じように楽しみにしてるんだろうな。
でも残念ながら私は田舎生活中のため観に行けません(T_T)
田舎生活終了まであと数日なので、「ちょっと1日だけメルボルン帰ってもいい?」とも聞きずらく…。
今年の日本映画祭でまた公開されることを願って、今回は我慢です。
 
その他にも『悪の教典』『アウトレイジビヨンド』も公開されます。
『そして父になる』の是枝監督、『悪の教典』の三池監督の作品は過去にもメルボルン国際映画祭で公開されていたようです。
映画監督については全くの知識がない私なので、彼らがどんな風に評価されているかわかりませんが
こうして作品が何度も公開されているということは、彼らの作品を観たいと思っている人がたくさんいるということなんだろうなと。
『アウトレイジ』は言うまでもなく、世界のキタノですもんね。
 
本は断然日本作家のものしか読まない私ですが、映画はアメリカのありきたりなラブコメくらいしか見ないんです。
ジブリもちゃんとみたことがあるのは、トトロとポニョと耳をすませばくらい。
去年、日本映画祭で『鍵泥棒のメソッド』を観た後、ステファンが「すっごくいい映画だった!おもしろい。もっと日本映画観てみたいなー。おすすめはなに?」と言ってた時も、ぱっとは思い浮かばず。
笑える映画ということで、三谷幸喜の『ステキな金縛り』と『マジックアワー』を。最近は『舞妓Haaaan!!!』も試してみました。
「見せ方や笑わせ方がすごくいい。アメリカのコメディとはまた違った、日本のおもしろさがあるね。」と。
日本語音声と英語字幕で観ていても、同じところで笑っていることが、私にとってはすごく特別なことに感じられます。
 
メルボルン国際映画祭は、8月11日まで開催されています。
田舎生活を終えてメルボルンへ戻ったら、何か1つ観に行こうと思っています。
「日本のヤクザ映画が観たい!」というリクエストに応えて、『アウトレイジビヨンド』にしようか、もうちょっと爽やかなものにしようかは、考え中です(^^)
 
前の記事で「書くことが好きだ」と言いましたが、それと同じくらい「読むこと」も好きです。
今日、芥川賞と直木賞の受賞者が発表されました。
毎年気にしているわけではないのですが、たまたま受賞者についてのニュースを読んで、ぜひ読んでみたいなと思いました。
 
なぜなら、直木賞受賞の桜木紫乃さんは私と同じく釧路市出身で現在も北海道在住の方だから。
受賞作の『ホテルローヤル』は彼女の実家であるラブホテルを舞台にした小説で
彼女の作品は北海道を舞台にしたものが多いようです。
 
受賞会見の中で
「私は道東で育って、そこは本当に夏でも冬でもプラスマイナス20度の世界なんです。」と言っていて「そうそう!」とうなずいてしまいました。
自分が育った場所が小説の舞台になって、小説の中に知っている場所がでてくるとすごくうれしくなります。
桜木さんも子どものころに読んだ本の中に、自分の知っている道、図書館、公民館が出てきて、自分の生まれた土地が物語の舞台になっていることに面白さにを感じ、小説に興味を持ったんだとか。
「読んだ後にその場所に行くと架空の人物がそこにいるように感じられる。」とも言っていて、私も同じよう感じているので、ますます彼女が描く北海道に生きる人たちの物語を読んでみたくなりました。
 
私の一番のお気に入りは佐藤多佳子の『黄色い目の魚』という本です。
高校生の時、雑誌でこの本の数行が紹介されていて、そのたったの数行にすごくひかれて買いました。
帯に書かれていた「16歳だった、すべての人へ」という言葉も、まさにその年齢だった私に強い印象を与えてくれました。
鎌倉を舞台にした16歳の少女と少年の物語で、鎌倉の地名がたくさんでてきます。
その当時は鎌倉に行ったこともなければ、街並みすらもわからない私でしたが、小説を読みながら自分の中でたくさん想像をふくらませました。
3年後に横浜の大学に進学して、鎌倉へすごく簡単にいける場所に住むことになった私は
本との出逢いや、横浜の大学に行くことになったことはきっとで繋がっているんだ不思議な縁を感じました。
鎌倉を一通り散策して、たくさんの場所を知ったあとに、あらためてこの本を読み返して
「これはあそこか!」「こういう風景だったのか」と、前とは違う楽しさを感じたのを覚えています。
 
『ホテルローヤル』読んでみようと思います。
iPadがあるんだから、電子書籍を試してみるのもいいんだけれど
この物語はやっぱり「本」として手にしたいなと思います。