Rose Hotelで働き始めて2ヶ月。
常連のお客さんたちが私の名前を正確に発音できるようになり
私も彼らの"いつもの"オーダーと顔が一致するようになりました笑
印象に残っているお客さんとのやり取りをちょっぴり紹介します。
 
先日、併設しているバーにいたお客さんが「こんばんは」と日本語で話かけてくれました。
私にとってはあまり見かけない顔で、前に話した記憶もなかったので「なんで私が日本人だってわかったんだろう」とちょっぴり不思議に思っていたら
「僕の奥さんも日本人なんだ」と。
きっと私がしゃべっている日本語アクセントの英語と顔立ちからわかったのだと思います。
 
奥さんは福島のいわき市出身で、結婚式もそこでしたと教えてくれました。
奥さんの家族に地震や津波の被害はなかったか聞いたら「大丈夫だったよ(^^)」と。
奥さんとどうやって知り合ったのか、奥さんはメルボルンでどんな仕事してるのか、子どもはいるのかなど、いろいろ聞きたいこともあったのですが
ちょっぴり忙しい日でゆっくり話をする時間がありませんでした。
その後もバーでちょくちょく見かけるので、また機会をみて話してみたいと思います。
 
もう1人のお客さんはよくディナーをしに来る50歳代の男の人。
「どこから来たのか」と聞かれ、日本から来たと答えると
「前に日本人の男の子を面倒みてたんだよ!なんていう名前だったかな…マサヒロ!そうだマサヒロって名前だった!」と
その後彼の息子さんも日本でホームステイをしたらしく
「僕たち、マサヒロのこと本当によく面倒みたんだ。僕の息子も日本でおんなじようによくしてもらって。これって人間の真理だよね。いいことをすれば、同じようにいいことが返ってくる」と。
 
日本とオーストラリアにはやっぱり文化の違いがたくさんあるかい?
食文化なんてとくに違うでしょ?なんて話をしました。
そして彼が「前に聞いたことがあるんだけれど、日本人の男はオーストラリア人のように女性を扱わないって本当かい?」と聞かれ、ちょっぴり答えに困ってしまいました。
 
私のホストマザーも「日本人の男の人は女性をちゃんと扱わない!西洋人と結婚しなさい!」なんて私に言ったり
ステファンも「日本人の男の人はさ〜」なんてしょちゅう私に言ったりするので
彼なの中での「日本人男性像」はそんなに悪いのかとびっくりします。
男性陣のみなさん…気を悪くしないでくださいねー笑
 
私の中では、彼らが描いている「日本人男性像」は
考え方の違いや文化の違いから、マイナスの方に傾きがちなだけだと思っています。
オーストラリア人の男性がそんなに女性を大切に扱っているのか?と聞かれたら私は「そうでもない」と答えると思うし
こういうものって、国や人種じゃなくて、人それぞれの価値観によるものだと思うので。
 
オーストラリアに来てから「オーストラリア人男性の方が素敵!!」なんて思ったこと、正直私はないですよ笑
オーストラリアはたくさんの人種が入り混じっているので、ひとくくりで「オーストラリア人」と言うこと自体ちょっぴり難しいですが。
 
こんな風にお客さんと"日本人の私"とのやり取りは
私にたくさんの楽しみと、色々と考える機会を与えてくれます。
飲み物をテーブルへ運んだ時に私を中国人だと思って
「謝謝」と満面の笑みで言われたりもしますが
"外国人"であるということは、私にとってはアドバンテージであると思いながら日々楽しく働いています!
 
海外にいるみんなはどれくらいの頻度で日本にいる家族と連絡を取り合っているのでしょうか??
語学学校に通っていたとき、コロンビア人の男の子が毎日お母さんとスカイプで話をしているのにかなりびっくりしました。
毎日のように連絡取り合っているという日本人の友達も多いので
インターネットがある今は音信不通にはなり得ないですね。
 
私はあまりマメな方ではなく、メールでのやり取りをするくらいで…
お母さんと最後に電話で話したのも去年の今頃で、周りからはよく驚かれます。
 
先日、日本のとあるコールセンターにどうしても連絡しなければいけないことがあったので、電話をかける前に国際電話の料金を調べてみたら…
1分10セント!!!
「国際電話って高いんだろうな〜」という固定概念のみで、これまで電話を避けてきたのがちょっとバカみたいでした。
 
お母さんにも緊急でお願いすることがあったので、これを機に電話をしてみました。
「こうやって電話で話していると、遠く離れたオーストラリアにいるなんて信じられないね〜」と。
久しぶりのお母さんの声は、当たり前だけれどいつもと同じで。そして私からの電話を喜んでくれているようで、私も安心して、うれしくなりました。
 
スマホやインターネットからはちょっと遠いうちの両親なので
これからはたくさん電話しよう!!と強く思いました。
写真は2年前に初めてお母さんと2人旅をしたときに桂浜で撮ったものです(^^)
 
 
今日、9月16日はシドニーでのホームステイ先のリトルシスターの9歳の誕生日です。
昨年私がお世話になった6週間に、3人娘全員の誕生日があり、私はタイミングよく一緒にお祝いすることができました。
今年は直接お祝いできないので、誕生日カードとプレゼントを送りました。
何か私にしかできないことをしたくて、日本からキティちゃんグッズを取り寄せて送ろうと思ったのですが
公式サイトは海外発送に対応していなく断念。
3人娘が大好きなkimmidollというキャラクターのプレゼントを贈ることにしました。
だけど諦めの悪い私なので、せめて誕生日カードだけでもキティちゃんのものをと思い、釧路にいるおねえちゃんにお願いして3種類の誕生日カードを送ってもらいました。
一緒に「ほんの気持ちだけれど…」とキティちゃんのえんぴつと消しゴムも送ってくれて、3人娘へのプレゼントがより盛りだくさんになりました。
無事届いて、今頃喜んでくれているといいなと思います。
 
それにしても…なんでサンリオの公式サイトは海外発送に対応していないんだろうな〜と不思議に思います。
キティちゃんは海外でも大人気で、キティちゃんだけじゃなく他のキャラクターの商品を買いたいっていう需要はかなり高いように私には思えるんですが。
海外の顧客との直接のやり取りって、サンリオにとって大きなビジネスチャンスのはずなのに。
会社としては、海外発送を取り扱うことでのコストと利益を考えてあえてやらないことにしているのかもしれませんが…。
もし海外発送を取り扱っていたら、私は間違いなく顧客の1人です。
 
その他にも海外発送に対応していないところが多いと私は感じています。
日本にいたときにはインターネットでの買い物に対して、「送料無料!」ってことがひとつのハードルの気がしていたけれど
オーストラリアにいる今は「海外発送可」ということが最大のハードルだなと思います。
海外発送に対応しているところでも、実際の送料を知って「うぅーん、それだったら我慢する!!」となることも多いのもまた事実ですが。
 
私がネットショッピングで探しているもには「これがなければ生活できない」というものではないので
単なる私のこだわりなんですが…
例えばユニクロのジーンズとかキャミソールとか、安いのに質もよくて長く使えるものとか
「やっぱりあそこのあれが一番いい!」と思う瞬間がたくさんあります。
日本の何かが恋しいとしたら、それは「買い物」かもしれません笑
 
インターネットのおかげで、世界中のものを簡単に買えるようにはなったけれど
「買い物のし易さ」「便利さ」の点でいったら、オーストラリアから日本のものを買う場合まだまだ成長させられる部分が多いのかなと思いました。
私にでもできる何か…あるかもしれませんね。
 
先日お手伝いしたRose Hotelのソーシャルクラブからお手紙をもらいました。
 
親愛なるサオリ様
ソーシャルクラブを代表して、8月24日のトリビアの会における、あなたの功績に深く感謝します。
あなたはどのメンバーの要求にも、プロとして迅速に対応してくれました。
たくさんのメンバーがあなたの親しみやすく、礼儀正しい姿勢に喜びを感じたと語っていました。
今後のソーシャルクラブにおいても、あなたに逢えることを皆が楽しみにしています。
心からのありがとうを込めて
代表 Julei Singh
 
ブログにも書いた通り、ビールをつぐのに慣れていな私を励ましながら受け入れてくれたのは、ソーシャルクラブのメンバーなのに
こんな風に言ってくれて本当にうれしく思います。
わざわざお手紙を書いてくれたことも感激です!手紙好きの私なのでなおさらです(^^)
 
ステファンもホストマザーもこの手紙のことをすごく喜んでくれて
ホストマザーは
「きちんと保存して、履歴書と一緒に綴じておきなさい!仕事探しの時に使えるから」と。
 
昨日もバーにソーシャルクラブメンバーの夫婦がいて
「手紙読んだ?次もおいでね!」と声をかけてくれました。
いい環境、いい人たちに出逢えたことを改めて感謝する出来事でした。
 
私はいつもこんな風に人との繋がりや出来事のなかで喜びを感じます。
さみしさもくやしさも、もちろん人とのやり取りがあるから。
私の周りにいる人たちを喜ばせたい。すべてはそこにあるような気がします。
 
先週の土曜日、オーストラリアで総選挙があり、6年ぶりに政権が交代しました。
5週間の選挙活動中は毎日選挙に関するニュースが流れていて、投票日が近づくと、選挙戦はますますヒートアップして
首相と野党党首の妻や娘もテレビに登場して各人を応援していました。
 
オーストラリアでの選挙で驚いたこと。
◆その1◆罰金
オーストラリアでは、正当な理由なしに投票を行わなかった場合、20ドルの罰金が課せられます。
2回目からは罰金が50ドルに。
オーストラリアでは1924年から投票が義務化されていて、投票率は90パーセント以上とかなり高くなっています。
 
◆その2◆国民の前でディベート
選挙期間中、首相と野党党首のディベートが数回行われていました。
日本の"党首討論"と同じようなものだと思っていたのですが、決定的な違いがありました。
そのディベートは国民の前で、国民からの質問に答えて行われるのです。
ディベート会場には50〜100人くらいの国民がいて、進行役によって進められて行きます。
各党が掲げている公約や、経済政策、教育、医療などさまざまな分野に対する質問がぶつけられていて、時にヒートアップしながら進んでいきました。
 
見ていて興味深かった質問は野党党首へのもので
「現在、公約としてたくさんのことを挙げているけれど、今回の選挙で政権を取ったら本当に公約を実施できますか。政権をとった途端に、あれがあーでとか理由をつけて公約を変えたりしませんか。」とういもの。
野党党首はちょっとしどろもどろで、はいともいいえとも言えないような答えをしていたら
すかさず進行役から「イエスですか?ノーですか?」と聞かれていました。
政策の実行力という点はどこの国でも大きな問題なのかもしれません。
 
別の日には、野党党首とのディベートではなく、首相だけが同じように国民からの質問に答える番組もあって
日本ではこんな機会ないよな〜と興味深く観ていました。
 
◆その3◆相手を批判するCM
オーストラリアでは、選挙期間中テレビでさまざまなCMが流れていました。
各党の党首が「我が党に1票を」を呼びかけているものから、批判的なものまでたくさんです。
前に、アメリカの大統領選での批判CMをみたことがありますが、ここオーストラリアでも頻繁に流れていました。
野党の子ども手当カットを批判して、「彼が勝てば、あなたは失う」とか
数ヶ月前の首相が変わってからの政策を批判して「たった数ヶ月でこれだけのことをしてきた。また3年この政権が続くこと想像できますか?」など。
そういう批判CMが許されていることが私には衝撃的でした…。
 
今回のオーストラリアの選挙、投票はできないものの、他の国の選挙戦を実際に目にできたおもしろい体験になりました。