Election 2013

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先週の土曜日、オーストラリアで総選挙があり、6年ぶりに政権が交代しました。
5週間の選挙活動中は毎日選挙に関するニュースが流れていて、投票日が近づくと、選挙戦はますますヒートアップして
首相と野党党首の妻や娘もテレビに登場して各人を応援していました。
 
オーストラリアでの選挙で驚いたこと。
◆その1◆罰金
オーストラリアでは、正当な理由なしに投票を行わなかった場合、20ドルの罰金が課せられます。
2回目からは罰金が50ドルに。
オーストラリアでは1924年から投票が義務化されていて、投票率は90パーセント以上とかなり高くなっています。
 
◆その2◆国民の前でディベート
選挙期間中、首相と野党党首のディベートが数回行われていました。
日本の"党首討論"と同じようなものだと思っていたのですが、決定的な違いがありました。
そのディベートは国民の前で、国民からの質問に答えて行われるのです。
ディベート会場には50〜100人くらいの国民がいて、進行役によって進められて行きます。
各党が掲げている公約や、経済政策、教育、医療などさまざまな分野に対する質問がぶつけられていて、時にヒートアップしながら進んでいきました。
 
見ていて興味深かった質問は野党党首へのもので
「現在、公約としてたくさんのことを挙げているけれど、今回の選挙で政権を取ったら本当に公約を実施できますか。政権をとった途端に、あれがあーでとか理由をつけて公約を変えたりしませんか。」とういもの。
野党党首はちょっとしどろもどろで、はいともいいえとも言えないような答えをしていたら
すかさず進行役から「イエスですか?ノーですか?」と聞かれていました。
政策の実行力という点はどこの国でも大きな問題なのかもしれません。
 
別の日には、野党党首とのディベートではなく、首相だけが同じように国民からの質問に答える番組もあって
日本ではこんな機会ないよな〜と興味深く観ていました。
 
◆その3◆相手を批判するCM
オーストラリアでは、選挙期間中テレビでさまざまなCMが流れていました。
各党の党首が「我が党に1票を」を呼びかけているものから、批判的なものまでたくさんです。
前に、アメリカの大統領選での批判CMをみたことがありますが、ここオーストラリアでも頻繁に流れていました。
野党の子ども手当カットを批判して、「彼が勝てば、あなたは失う」とか
数ヶ月前の首相が変わってからの政策を批判して「たった数ヶ月でこれだけのことをしてきた。また3年この政権が続くこと想像できますか?」など。
そういう批判CMが許されていることが私には衝撃的でした…。
 
今回のオーストラリアの選挙、投票はできないものの、他の国の選挙戦を実際に目にできたおもしろい体験になりました。
 

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